11月13日・中国とは・文化的雪かき作業・人を動かす・縦方向連絡・価値決定

*キーパーソンに聞く ただ歩み寄っても中国との関係は改善しない
梶谷懐・神戸大学経済学部准教授に聞く【前編】

http://business.nikkeibp.co.jp/article/interview/20121101/238869/?leaf_bn

・日本人の中国の見方
(1) 「脱亜論」的中国批判。
  中国は日本人には理解できない、しなくてよい「異物」、として見る。
(2) 実利的日中友好論。
  経済的な利益を得る対象として、友好関係を培うべき、と見る。
(3) 「新中国」との連帯論。
  中国の反体制派と協力し、日本の現状も変革していこうという、いわば同志として見る。
・「集団で異質なものを排除する」という光景は、私たちの日本社会の中にも間違いなくある。
・フェアネス、公正さといった理念がないところでは、結局、経済的な利益を持続的には追求できない
・「領土問題は非常に重要で、領土を侵され場合は戦争も辞さない」と誰もが思っている国では相手の国も「戦争を辞さない」と思うだろうと。
・中国の指導者層には「成長を続けていかないと、国民に対して分配する利益、“餌”が投げられなくなって、コントロールが利かなくなってしまう」という、強い恐怖感がある
・大義のもとに民衆が立ち上がった。それで暴力を振るうことはどうなのか。「目的が正しいから、理念が正しいから、それはまあ、しょうがないんだ」
*キーパーソンに聞く「公と私」、尖閣問題に見える日本と中国の大いなる誤解
梶谷懐・神戸大学経済学部准教授に聞く【後編】

http://business.nikkeibp.co.jp/article/interview/20121101/238871/

・政治的な理念によって暴力が肯定される
・民衆の暴力に対する見方が、その道義性によって左右される
・うまいこと、ずるい立ち回りでして儲けやがってだから、食えなくなったら金持ちの家を襲っても、それは正しいこと
・「私的な財産」に対するイメージはかなり悪い。「本来はみんなで分け合うものを独り占めしている」
・ 「公」というのはよいことであって、「私」的なことは悪いこと
・中国では「私的財産権(の強化)に反対しているのが左派」と考えればほぼ正しい
・中国では権力がある人は、道徳的にも正しいし、金銭的にも恵まれていると考える。
・中国社会というのは古来から「権力を分け合う」という発想があまりない。

* 小田嶋隆の「ア・ピース・オブ・警句」 ~世間に転がる意味不明
じゃがいもの皮を剥く暇を与えよ

http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20121101/238901/?P=1&rt=nocnt

・「ちょっと耳寄りなお話」は、個人の体験に根ざしたナマの話やネットに上げられていないレアな情報でない限り、誰にとっても、何の意味も持っていないからだ。
・社会は、他人にものを教えるカタチでしかコミュニケーションを取ろうとしない人間の含有率を飛躍的に高めてきている
・上から目線で、私に知識をもたらそうとしている
・楽観的で理想主義的で博愛的で利他的で寛大でありながら、その実、参画している各々のメンバーが、びっくりするほど強烈な選民意識を抱いている匿名のサークル――それが初期のインターネットだった。
・インタビュー記事を書く人間にとって、取材のハードルが下がっていることは事実
・変化は、何であれ情報を扱う人間の作業工程から、様々な「文化的雪かき」に当たる作業が省略されるようになったということなのである
・制作現場の人間から、「情報」や「知識」について、それを扱う人間が当然身につけておかねばならない基礎的な「センス」が失われているのである。
・誤情報の自己増殖は、ネットの基本仕様
・より多くコピペされた情報が真実として扱われる
・一番大切な心がけは、とにかく、安易なコピペをしないこと

*“ジョブズなき会社”のCD論
クルマ離れの若者に届く広告は、ありえるか?
電通CDC 岸勇希氏 第2回

http://business.nikkeibp.co.jp/article/interview/20121029/238735/?P=1

・企業が自分のことだけを考えていては、消費者からの支持が得られない時代になりました。
・企業は社会のことを考えなければいけないけれど、同時に、営利を目的に存在していることを、隠してもいけないわけです。
・企業や製品への興味、愛着は、その企業の想いや本質、意思からしか生まれません。
・市場ではなく、社内でのインナー・コミュニケーション
・「どうやって伝えるか」ではなく、「どうやって人の気持ちを動かすか」、ひいては「どうやって人を動かすか」
・究極のワン・トゥ・ワン・コミュニケーションを積み上げて1億人にしろ
・顧客層の心を、1人ひとり、丁寧に揺さぶっていくことが重要
・「日本で走っている車がすべてアクアに変わったら、日本の環境問題は大きく前進する。世界を走っている車がすべてアクアになったら、二酸化炭素の問題は解決する。そういう車を作りたくて、本気で取り組んでいます」
・「言葉で言ってもダメなら、トヨタ自身の振る舞いで、想いを感じ取ってもらおう」
・企業は社会のことを考えなければいけないけれど、同時に、営利を目的に存在している

*イノベーターの眼
「縦方向」軽視の中間管理職は会社をつぶす
キヤノン電子・酒巻社長が「立ち会議」にこだわる理由

http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20091106/209066/?P=1&rt=nocnt

・情報の伝達や意思疎通の不全、すなわちコミュニケーション・ロスが組織に及ぼす悪影響は大きい
・多頻度・短時間の立ち会議が、コミュニケーション・ロス撲滅の近道。
・「情報の伝達」は、特に縦方向(上から下、下から上)が重要
・「正しい指示と報告は、会社の未来(あす)を左右する」
・末端に行って、自分の情報が伝わっているかどうかを確認する習慣
・会議のテーマが出たらぱっとすぐにやる。それを関係者が理解したらすぐにやめる
・3回言って直らない人間は、絶対に直りません。
・失敗というのはほとんど思い込み

*家電業界が誇る経営軽視の歴史

http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20121103

・量販店に価格決定権を握られる
・厚い利益を得て、次の画期的商品の開発原資とするサイクル
・どの家電メーカーも強い分野に集中してイノベーションを目指すのではなく、“全社が全製品を作る
・価格コントロールを手放し、それを放置してきたことが業界凋落の原点
・商品開発において、ひたすら日本市場だけにフォーカスし続けたという自信過剰問題
・家電業界は、「政府が悪い、補助金をよこせ」といいながら、自らは身を切る改革を避けまくる
・経営的にデジタル化についていけなかった
・デジタル化の進行で、既存部品を組み合わせれば製品が作れる時代となり、神業的な生産技術に強みのあった日本メーカーの優位性が大きく揺らぎました。
・ソフトとハードという枠組みは、誰でもコンテンツを(どころか、アプリケーションを)を作ることができるようになり、ソーシャルなつながり自体がコンテンツとなりえる時代に、大きくその姿を変えました。
・長年にわたる経営軽視の結果
・経営者にとって変化とは、対応するものではなく、起すものです。「なんとかこの変化の時代を乗り切りたい!」などと考えている企業には、最初から勝ち目などないのです。

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